OKAMOCHIの特徴
OKAMOCHI(おかもち)は爪嘴ケアや通院等でフクロウを移動しなけければならない時のツールとして、フクロウの体の形、生態等を考慮して開発した当店オリジナルのフクロウ移動用キャリーです。
形状はフクロウが縦長の鳥であることを考慮して縦型にしました。横幅については敢えて狭くすることで、出来るだけ翼を広げられない環境にしています。そしてフクロウに不要な視覚的刺激を与えないよう全ての壁面は板を採用、通気口(直径1cmのホール)もフクロウが止まり木に乗ったときに目線より下に配置しています。また、全ての壁が板状であることで、翼や尾羽などが引っかかったり、挟まったりしにくいように考えています。
OKAMOCHIの使用頻度は決して多くないと思いますが、定期的なケアや突然の通院、天災等で避難が必要な時、手段に迷うことなくフクロウを連れていけるよう、ぜひ常備することをお勧めいたます。
※当店ではフクロウの生態を鑑み、みだりに外へ連れ出すことはお勧めしていません。
OKAMOCHIのこだわり
本体檜造り
本体、内部補強材、前板押さえ、止まり木、取っ手にはヒノキ(東濃檜)の無垢材を使用しています。
タカ等の猛禽類の輸送箱として、一般的には軽量の「桐」を材料として使いますが、ヒノキの美しさ、香り、そして何よりOWL HOUSEとの統一感を考えヒノキで仕上げました。
残念ながら前板だけは、適切なヒノキ材が無く、別の木材(合板)を使用しているため、総檜造りではありません。
前板リーシュ抜ホール
フクロウの飼育スタイルは飼い主さんによって違います。
当店では脚を繋がない飼育方法を推奨していますので、当店でお迎えしたフクロウ達はアンクレット(主に係留のために脚につける足革)さえ付いていないフクロウが多いですが、常時アンクレット、ジェス、リーシュ(紐)をつけている場合や、普段は付けていないが移動の際は万全を期してリーシュをつけることもあります。
そのようなユーザーにも対応できるよう、前板を閉めてもリーシュが挟まらないようにリーシュ抜ホールを設けています。
止まり木
おかもちの止まり木には2つの目的があります。
1つ目は揺れが生じる移動中にフクロウが安定していられる場所を作ってあげる事。
そして2つ目は尾羽や初列風切羽などの長い羽が床面につかないようにする事で、糞尿などで汚れて羽を傷めてしまわないようにする事です。
止まり木は本体外側のネジで取り外すことができますので、既定の止まり木の位置では羽を引きずるなど具合が悪い場合は、フクロウに合わせて止まり木の高さを変更できます。
(止まり木を高くする場合は天井に頭がぶつからないようご配慮下さい)
取っ手
おかもちは大切なフクロウを中に入れて移動するためのアイテムです。
移動中に取っ手が外れてしまうと本体が地面に落下し、フクロウに怪我を負わせてしまうことにもなり兼ねません。
各サイズ、中に入るフクロウの想定体重とおかもち本体の重量を十分に支えることが出来るよう天井板の内側よりネジを捻じ込んでいます。
前板
前板は本体両前側面の溝に上から差し込み、移動中、誤って前板が開いてしまわないよう、両サイドのネジでしっかりと固定出来るようになっています。
おかもちの本体や止まり木などに使用している木材はヒノキ(東濃檜)の無垢材ですが、前板のような薄い無垢材は無いため、前板だけは表面が美しいシナ合板(ベニヤ)材を使用しています。
中敷
移動中もフクロウは糞尿をします。(移動時間にもよりますがかなりの高確率でします)
また、本来飼い主が気を付けなければならないことですが、移動前に食餌を与えてしまうと移動時の揺れで酔い、食べたものを戻してしまうことがあります。
これらの水分から本体床面を守るため、中敷として透明な塩ビのマットを敷いてありますので、ご使用の際はこの塩ビのマットの上に紙等を敷いてください。